訪問介護士ヨーコのブログ

訪問介護員(ホームヘルパー)として働く主婦のお仕事奮闘記

水分補給の方法も工夫をする

前回の食事介助に続いて、今回は嚥下障害の高齢者の水分補給についてです。

 
食事介助では、介護者が高齢者に付き添いで注意しながら食事を与えますが、水分補給も注意が必要です。
 
「流動食を食べているお年寄りもいるから、飲み物は噛む必要がないし大丈夫なんじゃ?」と思っている人も多いかと思いますが、実は食べ物よりも危険とも言われています。
 
というのも、食べ物は口の中に入っているという感覚を感じやすいのですが、飲み物のような水分は固形物ほど口の中の神経を刺激しません。つまり嚥下障害の高齢者は、食べ物以上に水分補給のときは意識を集中しなければいけません。
 
といっても限界はありますよね。なので、水分補給の仕方を根本から変えるという方法もあります。
 
中でも一番知られているのがとろみ剤を使った方法。飲み物をはじめ食事の汁物などにもとろみ剤を使い、ドロドロの状態にしています。こうする事で、液体状の時よりも口の中での感覚を得やすく、飲み込む動作も行いやすくなります。
 
そん他の水分補給の方法としては、寒天を使った方法もあります。水やお茶を温めてから、そこに寒天を溶かします。粗熱を取ってから冷蔵庫で数時間冷やすと、ゼリーのような固形になります。見た目も食感もゼリーで、あたかも食べ物を食べているような感覚ですが、胃に入ってそれが溶ければ、水やお茶と同様の水分となり、しっかり水分補給が出来るのです。
 
こうして、嚥下障害の高齢者の水分補給の方法には様々なやり方があります。食事同様に水分補給は生きる上で欠かせない事なので、工夫を凝らしてしっかり安全に行うことが重要ですね。
 
追記:2014年12月28日
いろいろ調べていると、水分補給専用の商品がありました。早速お取り寄せ!また後日レビューしますね!

嚥下障害のある高齢者の水分補給

前回の記事の食事介助に関連する内容ですが、食事がむせるといった高齢者は水分補給も気を付けないといけません。

 
「噛む必要のない飲み物でも?」と思う方も多いかと思います。ですが、噛む必要がないからこそ、介護における水分補給は注意が必要なんです。
 
食べ物は口の中のあらゆる箇所に接触して「今、口の中に食べ物が入っているよ」という自覚があるのですが、水やお茶のような液体は「食べ物ほど口の中にあるんだな」という自覚はされにくいんです。それこそ、普段から口の中にある唾液のように、液体は固形物ほど口の中の神経を刺激しません。
 
また噛まないという動作がないの大きな特徴。食べるということにとって噛むという動作はいろんな役割を果たしていて、その中にも噛むことによって脳の神経を刺激するなどがあります。
 
こういったことによって、高齢者にとっての水分補給は食事とはまた違った注意が必要なんです。
 
そしてもっと危険なのが嚥下障害を患う高齢者の水分補給です。
 
そもそも嚥下とは、簡単にいえば食べ物が口の入って胃に行くまでの一連の動作のことで、嚥下障害とはそいった動作に関連する機能が正常に行われないという症状です。
 
嚥下障害の最も怖いことが、食べ物や飲み物が食堂ではく気管に流れてしまった時です。通常であれば「むせる」や「えずく(オエーってなる)」などの動作が反射的に起きるのですが、重度の嚥下障害を抱える高齢者の場合、こうした動作が行われない場合があります。
 
つまり、そのまま気管に入り、肺にまで流れてしまうということです。そうなるとよく聞く誤嚥性肺炎となり、最悪の場合死に至るケースもあります。
 
何気なく行っている「むせる」という動作。でもこの動作の陰には、身体が誤嚥性肺炎を防ごうと必死になっているんですね。
 
介護施設ではこうしたリスクを避けるために、水分補給には食事介助同様に慎重になっていると聞きました。
 
生きる上で必要な水分の摂取ですが、嚥下障害の高齢者にとってはそれすら命がけ。介護をやってると、生きるということを見直される気がします。
 
追記:2014年12月28日
いろいろ調べていると、水分補給専用の商品がありました。早速お取り寄せ!また後日レビューしますね!

「ゆっくり食べていいんだよ」高齢者の介護の食事について

年をとると普段の食事も変わってくるんです。だから、お年寄りに合った食事を出さないといけないんですよね。

 噛む力が衰え、歯の数が少なくなる。飲み込む時の動作も若い人と比べるとだいぶ違う。父のような認知症を患う高齢者にとっては一苦労。

 こうした介護の食事で一番気を付けることは誤嚥性肺炎です。食道に流れるはずの食べ物が気管へ落ちて、それが原因で肺炎になる。高齢者の死因上位3つに肺炎がある理由がこうした食事による肺炎でもあるみたいです。

 じゃあどうすればいいのか?というと、食事の時も介護する必要があります。食事介助です。介護士の方は食事介助もしっかり行ってくれています。

 食べる前に口の中が乾いていては食べ物が食べにくいので、唾液を分泌させるマッサージや体操を行う、もしくは飲み物で潤します。

 食事を与える姿勢も重要。食べ物が自然に食道へ落ちるように、体制を起こして食事をしなければいけません。私たちのように寝転がりながら物を食べたりするのは絶対にNG!

 本人の食べるペースで、急がせずゆっくりと与えます。かといって時間をかけすぎると、疲れちゃう。だから付きっきりで様子を見ながら食事介助をします。私のように1対1だといいのですが、施設のように1対多数だとかなり大変ですよね。

 食後も肝心。寝たきりの高齢者でも食後30分~1時間は姿勢を起こしておかないといけません。というのも、口の奥にまだ食べ物が残っていたり、一度食道に入った食べ物が逆流して気管に流れる恐れがあるからです。

 こうした一連動作を1日3回毎日行う。大変ですよね。でも食べることは生きることで最もじゅうようなこと。欠かすことは絶対にできません。

 私の父は自立して食事することができますが、訪問介護などで働く場合だと寝たきりのお年寄りも多く、こうした食事介助の方法をしらないと命にかかわります。

 私たちにとってはたかが食事。でも高齢者にとっては、頑張って食べる事に集中して考えて、神経を使う運動のような感覚なのかもしれません。

 食事中のお年寄りを介護して、時間がかかりすぎていイライラするとか、洗い物が片付かないとか思う前に、どういった気持で食事をしているのかを感がる必要があると思います。

介護士が不足している理由って?

訪問介護のパートで働き始めようかと思って、今いろんな求人サイトを見てます。

やっぱり時給が低い気もするんだよね。私が学生だったころ(数十年前)と比べると、かなり高くなってると思うんだけど、仕事内容の割にはってイメージも。

でも、こんなもんなのかな〜って気もしなくない。だから決して時給が低すぎるってわけでもないんだよね。

それでも、今、介護士不足が社会問題になってる。

「介護は激務の割には給料が低い!」

本当にそうなのかな?って。私が化粧品営業会社に中途で入社した時。契約社員だったからボーナスはなかったし、残業代も出なかった。

その割にノルマもあって、達成できなければ残業してでもアポがけしてた。朝は8時に出社。定時は17時だったけど、ノルマがあって平均21時あがりなんて当たり前。

こんな感じで働いても月20万行かなかった。ボーナスないから、年収240万くらいだったよ。

こんな経験を十数年してきた私からすると、介護業界で働く人が少ない本当の理由は給料が低いってことでも、仕事がキツイってことでもない気がする。

まだ実際に介護士として働いていないので、あまり偉そうな事は言えないのですが…。

だからこそ、ちゃんと介護として働いてみて、経験してみなければとも思っています。

でわでわ…。

高齢者のインフルエンザにご注意!

本格的にインフルエンザの流行が発表されましたね。こういった時に一番注意することは、赤ちゃんと高齢者の感染。赤ちゃんはまだ免疫が弱くワクチン注射を必ず打つようにしてくださいね。

 

そして高齢者。高齢者も赤ちゃん同様に免疫が落ちているので当然ワクチン注射を打った方がいいです。ですが、自分の意思表示ができる高齢者のインフルエンザ予防接種は難しいですよね。とくに私の父のような認知症の場合は想像しただけで一大事です。

 

そして、高齢者がインフルエンザに注意しなければいけない理由は、インフルエンザからの肺炎。インフルエンザになると咳が多くなり、肺炎のリスクも高まります。免疫も落ちているので、さらに注意が必要です。

 

インフルエンザが流行りだしたので、外出は絶対にマスクを。帰宅したら手洗いうがいを徹底した方がよさそうですね。もちろん家族全員!