特養で働く新米介護士の仕事内容
未経験の介護士には、入居者さんには一切触れることは出来ない。
といっても、排泄時の見守りや洋服の着脱、口腔ケアなど、比較的自立している人に付くことが多い。
特養はユニット型になってから、ギリギリのスタッフで回している状態だ。
新米介護士としての仕事は雑用も多い。
まず人の名前や持ち物、持病などを把握しないと施設側としても任せておけないからだ。
新米としては、徐々にその把握と仕事の流れ、先輩介護士のお手伝い、洗濯物畳みや清拭づくり、消耗品の補充、フロアやトイレの掃除、ベッドメイク、ごみ捨て等など、覚えることは山程あり、その期間は1ヶ月位はこの仕事の繰り返しである。
新米介護士は2ヶ月を過ぎた頃から、やっと排泄介助や入浴介助、食事介助を教えてもらいながら、やっと始めることができる。
でも信頼関係ができていないと、新米の介護士を入居者さんはとても怖がる。
一生の仕事にしていくのなら、時間を掛けて育ててくれた方が、こちらとしても安心して仕事に打ち込めるというもの。
夜勤は独り立ちしてから、1ヶ月から2ヶ月程で見習いとして入ることになるが、16時間業務は正直最初は厳しい。
慣れるまでは一人ではないし、仕事もやることが多くて焦るし、2時間毎の巡回も介護記録も静かなフロアで普段は一人で行うため見習い中は余裕だけど、いざ一人きりとなれば「何かあったらどうしよう」という不安は拭えないのは仕方のないこと。
新米介護士の仕事は補助的なものが多いが、それを繰り返すことにより介護士としての自覚や心構えが出来てくる。
しかし教えてもらえるのはとても有難いのだが、個々にやり方が微妙に違うので注意されることもある。
慣れている人には、その人のやり方があるのだろう。
良い受け止め方をすればそれらを参考にして、自分にプラスになると思った事を吸収していけば良いのだ。