訪問介護士ヨーコのブログ

訪問介護員(ホームヘルパー)として働く主婦のお仕事奮闘記

未経験・無資格で介護士なった体験談

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全くの素人が介護士になると、独り立ちするまで先輩が付いていてくれる。

一通りの流れは一週間ほどで何となく掴めてくるが、やはり一連の流れを一人でやるのは想像していた以上に怖さがある。

ベッドメイクやユニット、居室の掃除などはそんなに不器用ではないので何とかクリア出来た。

しかし、入居者さんと接するときはちょっと緊張する。

おむつ交換やトランス、入浴介助の着脱など、怪我をさせないように気をつけなければならない。

回数をこなすしかないと自分にも言い聞かせていたし、そのように言われていた。

「焦らずに正確に安全第一」と頭では解っているが、表面には出さずもやっぱり焦ってしまう。

何かに集中すれば声掛けが出来ない。

声掛けを心がければ他の仕事が上の空になってしまう。

他の介護士のように、余裕をもって会話しながら流れるように仕事が出来ない。

介護とはこんなに難しものなのかと改めて感じる。

それはまだ介護士の仕事に慣れていない余裕の無さにあるのだろう。

二週間、三週間と時間に追われるうちに、集中的におむつ交換やトランスを繰り返しやらせてもらう。

最初よりは若干余裕が出てきたかもしれない。

特におむつ交換の場合は清拭もするし、相手が女性の場合だと躊躇してしまう場面もあったが、今ではそれほどでもない。

入居者さんの7割近くが女性なのだから、そんなことを言っている場合ではない。

トランスもコツがあるのだろうが、力には自信があるほうなので何とか出来るようになってきた。

寝たきりの女性の場合は、お嬢様抱っこを一人ですることもあった。

ただ、車椅子の置く位置でやりやすさが違うという事をなかなか覚えられない。

抱き上げてから「違った、こうだった」と思うこともまだまだ多い。

一ヶ月後にようやく独り立ちの許可が出た。

ユニットを任され、10名の面倒を見なければならない。

迷ったときは自己判断で行わず、他の介護士に相談しながら何とか続けられている。