介護保険を利用しない要介護者がいるらしい
先日、介護が必要な体なのに介護保険をあえて利用しない高齢者がいると聞きました。その人曰く、「介護保険を利用するという事は、自分が介護が必要などうしようもない老人だと認めるということ」だそうです。
気持ちは分からなくないのですが、ちょっと理解に苦しみました。だって介護が必要になって、実際に誰かに介護をしてもらっているのに、介護保険は利用しないなんて介護する人の気持ちを完全に無視した自己中心的な考えですよね。デイサービスや市の介護サービスが使えないんですよ。
でもきっとその人も認知症が入っちゃってんだなって感じました。今の自分の状態を理解できないのも、認知症の症状らしいです。「見当識障害」になるのかな?ちょっと違う気もするけど・・・。
私の父の場合、まず本人に「あなたは介護が必要なヨボヨボじいさんなんだよ」と理解してもらうことから始めました。
「外出する時は杖を使ってるでしょ?」
「今朝のご飯覚えてないでしょ?」
「おしっこ漏らしたりするでしょ?」
「あなた一人で生きていけるの?」
こんな感じに。少々残酷でひどいなぁ~って気持ちになりましたが、割り切って考えるようしました。だってこうでもしないと、父だけじゃなくて私自身もダメになっちゃうから・・・。
だから、もし介護保険の利用を拒むお年寄りがいたら、まずは心を鬼にして本人に分かってもらうようにするといいかもしれません。介護をするのは家族であって、ヘルパーの方や施設の介護士の方。その事を忘れてはいけないと思います。
「無理をしない介護。頑張らない介護。」
これが一番大切です。